2020年の6月からオンラインの練習をはじめ、10月より開始した第3期浦添プログラミング道場。世界的な感染症拡大の影響を受け、大きく変わってしまった生活様式の中、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型開催とするなど、試行錯誤しながらの運営となりました。しかしながら、オンライン中心の開催でサポートも十分ではない環境にも関わらず、創造性を発揮し楽しい世界を見せてくれた子どもたち。そんな子どもたちを支えてくれた保護者、メンターの皆さま。集合やイベント開催に大きな労力が掛かる時勢にも関わらず、子どもたちの為にと尽力してくれた浦添市の皆さま。本当に多くの方々のお陰で最終報告会開催にまで至りました。改めて関わって頂いた皆さまに感謝申し上げます。

成果報告会は、様々な制約がある現状では第1期の最終報告会・浦添プログラミングフェスティバルのような賑やかなイベント企画はできませんでしたが、今後の子どもたちの継続的な学びへつながるような振り返りのイベントとして開催致します。保護者と運営関係者限定の開催となりますが、皆さまのご参加をお待ちしています。

日程

  • 開催日:2021年3月27日(土)
  • 会場:浦添市てだこホール 市民交流室
  • 対象者:
    • 第3期浦添プログラミング道場参加者
    • 参加者の保護者、親族の方
    • 運営関係者
    • 他、運営者に事前に許可された方
  • 内容:
    • 子どもたちの作品紹介プレゼンテーション(最大20人程度想定)
    • 修了報告
  • 日程:
    • 12:30:開場・受付開始
    • 13:00:浦添市長・教育長メッセージ、修了証授与、写真撮影
    • 14:00:作品紹介プレゼンテーション(※前日程終了次第開始します)
    • 16:25:閉会

保護者の皆さまへ子どもたちへフィードバックのお願い

最終成果報告会開催にあたり、子どもたちのこれまでの取り組みに対して、保護者の皆さまから、これはよいと感じたこと、これからも継続や挑戦して欲しいこと、他、作品に対してさらに子どもたちの発想を広げるアイデアなど、フィードバックをお寄せ下さい。専用の投稿フォームのアドレスは別途メールでお知らせしています。それぞれの作品のURLについては、誰でも閲覧できるよう本ページに記載しておきます。

【運営スタッフから】
いつもお父さんと一緒に参加していたはるひとくん。参加した時には、既に市販のScratch本で学んでいて、いろいろな作品を創っていました。音楽や歴史が好きだと言うはるひとくん。作品もいろいろなジャンルに触れ、自身でオリジナルキャラクター描きに夢中になったり、とても好奇心旺盛でした。熱く戦国武将のことを語ってくれたことも。いろんな「好き」なことが溢れている、はるひと君。好奇心の赴くがままに、いろんな探究を経験してそれを形にして欲しいと願っています!

超計算問題(Scratch)

【運営スタッフから】
積極的に発言や発表を行い、オンライン参加ながら場の賑やかで楽しい空気を作ってくれたかずまくん。ねこが大量のねずみを食べるゲームを開催当初からずっと創り続け、改良を繰り返していました。登場する猫やネズミ、背景の画像の色を自分で変更したり、キャラクターのセリフもシーンに合わせていろいろと工夫するなど、その姿勢はエンターテイメントへのこだわりを強く感じるものでした。また、作品発表で皆から意見が出ると、次回開催では意見を取り入れたバージョンを披露するなど、こだわりを持ちつつも柔軟で素直なモノづくりへの姿勢が素敵でした。

鼠の大群を襲う猫「難」

【運営スタッフから】
異世界の夢を見て今の「猫の脱出」を作り始めたというかい君。その前は他の子の作品を研究しながら、キャラクターや音楽を自ら著作権フリー素材からみつけ組みこみ、剣を持ったネコがモンスターたちを倒すゲーム「キャットクエスト」を創っていました。キャラクターや武器は自ら描き、ストーリーも他の人が配信している好きなゲームや中継ものを参考に考えるなど、創造性豊かに創作活動を行っていました。ほとんどがオンライン参加でしたが、最後の日はeスポーツプレイヤーのようなMyヘッドセットを装着して会場参加。もっといろんなゲームの話しや、かい君のストーリーを聞きたくなる、そんな独自の感性を感じるかいくんでした。

キャットクエスト

猫の脱出

【運営スタッフから】
自身の意見を伝えるコミュニケーションスキルが高く、活発に発言や発表をしていました。Minecraft大好きないより君は、Scratchの他にも「Minecraftカップ2020」にも参戦。仮想世界の中に大会のテーマ「未来の学校」をSDGsと紐付けながら、溢れる想いやアイデアを詰め込んで創っていました。Scratchの作品は10ヶ国語を翻訳することができる「ほんやくき」。Scratchの翻訳機能や音声機能を使い、キーボードのキーをアプリの操作に紐付けたり、スマホでの利用を想定したり、使う人の視点も意識した実用的な作品となっています。好奇心の強さも開催中ビシビシと伝わってきて、いろんな知識を身につけているいより君。これからどんな作品を生み出すのかとても楽しみです!

ほんやくきver1.4

【運営スタッフから】
開催当初から動画編集に関心を示し、3DCG制作に取組んだそよかさん。制作ツールの習得からテーマとして選んだ鳥獣戯画選定まで、ほぼ独学。地道な作業の積み重ねが求められる3DCG作品制作を、コツコツとこなし、形にしていました。会場でモニターをふたつ並べ、YouTubeで相撲中継を見ながら鳥獣戯画にモーションを組み込む姿はとてもシュールでしたが、その新しいことに臆せず地道に学ぶ力、自ら考え取り組む主体性は運営スタッフも学ぶことが多く、本当に尊敬します。高校ではぜひもっと幅広い分野を習得・経験して、より高度なデジタルな表現方法で、そよかさんの世界が広がることを楽しみにしています!

うさぎとかえるの相撲・鳥獣戯画バージョン

【運営スタッフから】
はじめはScratchでスーパーマリオのようなゲームを創っていたけいごくん。はじめてのパソコン操作やScratchプログラミングに戸惑いながらも、お父さんのサポートを受けながら少しづつ作品創りを進めていました。その後、Minecraftカップ2020にエントリーして学校づくり、街づくりにチャレンジ。生き生きとMinecraft仮想世界の中に自身のワールドを創っていく日々でした。はじめてのMinecraftでしたが、自分で巨大ゾンビの灯台を建築したり、レッドストーン回路に挑戦したり、学校や家を建築したりと、けいごくんなりのチャレンジとワクワク感が伝わってくる作品でした。来年もMinecraftカップへ一緒にチャレンジしましょう!

けいごのワールド

【運営スタッフから】
Fortniteが好きというまひろ君。作品も太鼓の達人やUFOキャッチャーなど好きなゲームをモチーフに、他の作品を研究しながらの取り組みでした。また、宜野湾道場と合わせて開催される誰でも参加可能なオープン道場にも参加して、自身の作品創りに取り組み、いろいろと試行錯誤があったと思いますが、UFOキャッチャーゲームをRemixしてキャラクターをアレンジするなどしていました。今度はまひろ君が夢中になっているFortniteをeスポーツとして一緒にプレイしたいですね!

UFOキャッチャー

【運営スタッフから】
テオ・ヤンセンとの創作活動や生物の観察・研究など、本当に広く深い好奇心と探究力を感じさせる、てるま君。取組んでいることや関心を持っていることをてるま君から聞くたびに、こちらが色々な学びと気付きを得ていました。浦添プログラミング道場ではUnityを試行しながら3Dアニメーションでピタゴラスイッチを制作。時間の流れや色彩、オブジェクトの動きが、てるま君独特の不思議な世界観を感じさせます。また、複雑なUnityの操作をマニュアルなど一切見ずに機能をいろいろと試しながら理解し、使いこなしていく、まずは実践してみて学んでいく、アジャイルな学びのスタイルがとても印象的でした。生物を愛する柔らかな人柄のてるま君の、これからの歩みをとても楽しみにしています!

ピタゴラスイッチ2

ピタゴラスイッチ1

【運営スタッフから】
「未だ時間を守れないから、おうちにゲームがない。だから自分でゲームを創ろうと思った。」と、チョイチョイお父さんへのアピール(?)を入れてくる、こうたろう君。早くゲームがおうちでも楽しめるようになるといいですね。(笑)いつも楽しい発言で聞く人を笑顔にしてくれるこうたろう君。作品もはじめてのScratchながら、自身でキャラクターをダンロードしたり、効果音に自分の声を組み込んだり、創造性に溢れる、楽しいものになっています。主人公の猫太朗は自身をモチーフにして制作。モンスターを倒すために振る剣や効果音、ステージ切り替わり時のナレーションなど、本当に工夫いっぱいの作品です。いつも最後まで残って質問してくるこうたろう君の熱心な姿勢は私たち運営側にとって、とても嬉しいものでした。

トレジャーハンター猫太朗の冒険

【運営スタッフから】
プログラミング道場以外にも、習字やスイミングなどいろんなことにチャレンジしているというゆうま君。いつも熱心にゆうま君に付き添い支えるお母さんとの参加風景が印象強く記憶に残っています。開催当初は初めて触れるScratchの使い方やプログラミングの考え方を理解するのに四苦八苦している様子でしたが、自分なりのペースでコツコツと作品を仕上げ、終わりの頃には作品紹介も分かりやすく皆に伝えていました。ステージに応じたモンスターを登場させるという構成、そしてモンスターをりんごで倒すという発想、試行錯誤しながらも、ゆうま君なりの答えを見つけていったプロセスがすごく伝わってくる、そんな作品でした。今後も作品を発展させたり、新しいことに挑戦して、ゆうま君の世界を広げていってください!

ねこがりんごをを出してたおすゲーム

【運営スタッフから】
お母さんと楽しそうに作品創りに取組んでいたとうご君。最初はテキストに沿ってScratchを習得しながら、ネコがねずみを追いかけるゲームや、鳥が風船を避けるゲームなどいろいろ試行を繰り返していました。時折、宜野湾Dojoにも参加してくれてMinecraftを楽しむことも。浦添プログラミング道場終盤には、先に高クオリティな作品を仕上げてきたお母さんの姿に嬉しそうにしながら、自身のわり算と漢字を学習することができるゲーム創りに取組んでいました。明るく元気な二人の妹たちに、今度はとうご君が教えながら、これからも家族みんなでモノづくりを楽しんで欲しいです。保護者も一緒になって作品創りに集中する姿は、見ている周りが笑顔になってしまう、そんなとうご君とご家族でした。

わり算かんじ3年

【運営スタッフから】
ドラゴンが横スクロールでステージを進んでいくゲーム創りから、かえるが虫を捕まえるゲーム、皆から、かわいいと評判だった緑色のオリジナル・ボスキャラを倒す戦いのゲームと、自身でいろいろと発想して作品創りをすすめてきたようく君。お父さんのサポートを受けながらオンラインでコツコツと作品創りを継続していました。作品紹介の時間には、はっきりとした声で、分かりやすい説明をしてくれました。モノづくりに集中するその姿勢は、意志の強さを感じさせ、独特の世界観とこだわりを感じさせてくれました。最後に仕掛っていた作品は未完成ですが、ぜひこれからも創作活動を継続して下さい!

むしを捕まえろ

ボス戦

【運営スタッフから】
いろんなことにアグレッシブに取り組んでいる、たお君。Scratchも多くのバラエティに飛んだ作品を創作していて、MinecraftのMod(ゲームを拡張するソフトウェア)にもとても詳しく、沖縄県内で活動するMinecraftコミュニティの運営メンバーも努めています。最近夢中になっていることはYouTubeチャンネルの運営!いろんなミニゲームを実況しながら、動画を編集し、そこで出会ったプレイヤーたちとの繋がりも作っています。まさに今の時代に必要な表現スキルを身に着けているたお君。関心あることを貪欲に学び即時に実践する姿勢は我々も見習わなくてはと刺激を受けてしまいます。そんなたお君が運営する「こはく君チャンネル」をぜひ登録&高評価、コメントをお願いします!(笑)

こはく君チャンネル

宇宙旅行

 

 

 

 

 

 

 

魚釣りクリッカー【フォートナイト】

【運営スタッフから】
このプログラミング道場からScratchプログラミングを始めた、とは、とても信じがたいちょうゆう君。初めて&小2にして、配列や変数、メッセージといった概念をあっという間に理解し、座標を配列管理してすごろくを創るなど、思わず大人のメンター陣が「なにこれ?」と呆然としてしまうような高度なプログラミングスキルを見せてくれました。当初「実はお父さんがプログラマーで、お父さんが作っているのでは?」と疑ったほどです。(笑)そんなちょうゆう君の作品は独自の発想に溢れていて、期間中に制作した「フラッシュ暗算」や「すごろく」、「点数あてゲーム」はどれもオリジナリティが高く、それを実現するプログラムも難易度が高いものです。道場開催中は他の子にも教えたり、複数のプログラミングコンテストにも積極的にチャレンジして、素晴らしいプレゼンテーションを披露するなど、創造性、主体性、表現力と、本当に素敵な姿を見せてくれました。「子どもだから」「低学年だから」という私たちの既成概念を見事に壊してくれた、未来が楽しみなちょうゆう君です。

浦添市名所すごろく【4人対応】

 

 

 

 

 

 

 

数字当てゲーム

 

 

 

 

 

 

 

フラッシュ暗算ツール

【運営スタッフから】
中学校ソフトボール部のエースとして活躍するななこさん。週末も忙しい部活動の合間を縫って、プログラミングを使った作品創りに取組んでいました。「プログラミングが苦手」と言いながらも、地道に少しづづ作品創りに取り組む姿は、スポーツで培ったと想像してしまう努力する力や、成し遂げる力を強く感じるものでした。作品はYouTubeでサンプルを作る解説を見つけ、それを見ながらマリオのようなスクロールゲームに取組んでいました。ステージの切り替えやキャラクターのジャンプの実現方法に悩んでいましたが、粘り強くプログラミングに取組んでいたななこさん。最後の日に未完成だった作品でしたが、この文章を作成する頃にはゲームオーバーまでできていました。ハードな部活との両立するこの姿勢には脱帽です。3年生になってもこの半年の成果を忘れないよう、継続してプログラミングにも取組んで欲しいと願っています。

ハリネズミのマリオ版(敵は出ない)

【運営スタッフから】
いつも活発に発言して、会場を楽しく、華やかにしてくれるりんさん。いつもりんさんに寄り添うお母さんとの仲の良さ、二人のかけあいも印象的でした。濃い水色が好きだというりんさんは、お母さんの助言を受けながら作品の配色にもこだわり、すごく芸術的で洗練されたビジュアルの作品に仕上げました。ハリネズミを画面上半分で動かすプログラムは、同じ午後の部に参加するちょうゆう君のサポートも受けながら実現。TimeOverのフォントと背景画像も全体的に色合いやトーンが整っていて、おしゃれな絵本を見ているかのような作品でした。今後もクリエイティブな活動を続けて新しい作品を見せて下さい!

ハリネズミシューティングゲーム~!

【運営スタッフから】
ゲーム創りのセンスを感じるはるきくん。たお君同様に県内のMinecraftコミュニティにも参加しています。おそらくいろんなゲームを体験しているのだろうと感じるはるき君。自身で制作するゲームはそうした経験からか、元からのセンスなのか、利用者視点でいろんな配慮が施されています。「雷をよけるだけ」ゲームはステージごとの難しさがうまくバランスされていて、隠しステージも設けられ、「やりこみ」要素が考えられていたり、「猫の冒険」では、チュートリアルがはじめにあり、ちゃんとスキップボタンも配置するなど、使う人の体験をよくするための工夫がいろいろと散りばめられています。「誰かにプレイしてもらうための設計」の視点を既に持っているはるき君。今後は、ストーリーや表現したい想いを深め作品へ反映させていくと共に、多様な表現手段を学びながら、創った作品を実際に市場に公開・配布して、使ったユーザーからの声を聞いてみるなど、もうひとつステップアップしてもよいのではと感じました。今後がすごく楽しみなはるき君です。

猫の冒険

 

 

 

 

 

 

 

雷をよけるだけ Ver , 2,0

【運営スタッフから】
ハンドボールプレイヤー王国の浦添でハンドボール部に所属するりょうえい君。いつもモクモクとプログラミングに取り組む姿が印象的でした。はじめはオンライン参加でしたが、途中から会場参加に切り替え。最初の頃はScratchの基礎をテキストで学びながらシューティングゲーム創りに挑戦していましたが、終盤は昔遊んだゲームを作ってみたいと「壁壊し」と題したブロック崩しゲームを制作。わからないところは基本自分で調べ解決していくりょうえい君は、自身が夢中になるテーマを見つけることができたら、いろいろ知識を持っていそうなだけに、もっと面白く、楽しい作品を生み出しそうです。中学生になってもデジタルを使った創作活動をぜひ続けて下さい!

壁壊し

【運営スタッフから】
仕事が忙しいお母さんの代わりに、おじいちゃん、おばあちゃんといつも一緒に参加していたけんと君。時々お母さんが様子を見に来ると、いつもはクールなけんと君が少し嬉しそうに、テンションが上がっているように感じました。メンター津田さんのサポートのもと、大好きなゲーム「城とドラゴン」のキャラクターが登場する戦闘ゲームは、プレイヤーが操作する剣や背景、敵キャラの弾丸など、けんと君が自ら描き、初めてのプログラミングに悩みながらも、ゲームオーバー、ゲームクリア画面まで完成させています。また、パソコン操作は初体験とのことでしたが、機器操作の概念理解やキーボード入力の覚えが凄く早く驚かされました。発表も最初の頃は恥ずかしかったのか中々声が出ませんでしたが、終わり頃にはハッキリと自身の作品紹介をしていて、大きな成長を感じたひとりでした。

ロボドラゴンをやっつけろ!

浦添市関心度チェック

ちょうゆうくんのお姉さんです!

めいろ-くも注意

とうごくんのお母さんです!

孤独の宗教

1期生飛び入り参加してくれたはるかさんです!