各プロジェクトのコンセプト整理と設計を開始!

これまでいろんな技術やデザイン、地域のことを学んできた参加者たちはそれらを整理して、自ら課題を定義しその解決策の設計へ着手しはじめました。

最初に、それぞれのプロジェクトで挙がっているアイデアや、解決策を形にするために必要なことを定義して、誰がいつまでにそれをやるのか、プロジェクトボードを使って整理し、メンバー間でゴールのイメージを共有しながら作業へ着手していきます。

はじめて取り組む、複雑な作業が絡み合う活動に、何からまずは手を付けるべきか、何が優先順位が高いのか、どんな技術が適しているのか、混乱しながら、悩みながら、試行錯誤を行いながら、自身の中で消化し、収束し、また発散させていく、そんなプロセスを通して徐々に自分たちなりの形にしていきます。

ある意味カオスなこの段階で重要なのが、誰かに指示をされる、レールを引かれることを待つのではなく、なぜこれに取り組むのか、自分自身は何をしたかったのか、チームには自身はどう貢献できるのか、参加者が自分自身で思考し、自分なりの答えを出して、それを他者の思考とぶつけ進化させていく、そんな体験を得ていくことだと考えています。

なのでそれを見守るメンター・サポーター役である大人はじっと我慢。答えを出してあげたい衝動をぐっとこらえ、子どもたち自身が一歩を踏み出すのを根気よく見守ります。子どもたちの出す答えに物足りなさやそれじゃない感を持っても、認め、共感し、伴走してあげることは、大人の私たちにも貴重な学びを得る機会となっています。たまにもどかしさから無意識に語りだしてしまうことも多々ありますけどね(笑)。

それでも、ハッとするような子どもたちの発想に触れた時や、彼らがあきらかにひとつ歩みを進めたという姿に気づいた時の喜びは、日常では中々出会うことがない、感動的でこちらも成長させてもらえる本当に希少な体験です。

3月の最終開催まで残りも僅かな期間となってきましたが、子どもたちのプロジェクトに伴走しながら、運営に携わる私たちも一緒に楽しみ、学んで行きたいと思います。