緊急事態宣言を受け、1週ずれてしまったデジタル人財育成道場ですが、ようやく無事に第1回目を開催することができました!オリエンテーション以来、約1ヶ月ぶりに皆に会うことができました。

今回の人財育成道場は、チームによる共同プロジェクト立ち上げを目指して取り組んでいきます。まず必要なのは、未だ名前も覚えていない仲間たちと繋がること。

大人でも簡単ではない、初めて会話する、価値観も年齢も異なる他者とのチームビルディングにチャレンジしていきます。

第1回目はそんな子どもたちが、自身のことを伝え、互いを知り、はじめての共同作業を通して参加者相互の信頼感と場で活動することへの安心感を得てもらう為に、自己紹介、他己紹介、そしてマシュマロ・チャレンジに挑みました。

最初に、全体日程の確認と、なぜこのようなスタートが必要なのか、読解力、表現力の重要性、共創力の必要性に関する話しを簡単に聞いてもらったあと、3人ずつのチームに別れワークに取組みました。

自己紹介はチーム内で、他己紹介は全体に向けて一人ひとり行います。他己紹介とは、仲間のことを理解し、仲間のことを自分なりの言葉で他人に紹介する取組みです。相手を理解することを試み、自分なりに情報を整理してプチプレゼンを行います。仲間の理解だけでなく、傾聴、情報整理、アウトプット、チームワークを行う上でのコミュニケーションに必要な要素がギュッと入ったワークですね。

保護者に向けて他己紹介の様子。

人前で話すという緊張の場を超えた後、今度はグループの共同作業です。テーマは企業研修などでもよく使われる「マシュマロ・チャレンジ」。世界記録は99cm。世界記録更新を目指したチャレンジです!

午後は保護者の数も多かったので、お父さん、お母さんチームも急遽結成して子どもたちとマシュマロをより高く配置すべく真剣勝負!豪華賞品をかけていただけに、すごく盛り上がりました。

答えのない解決策をチームで考え、形にしていくこのワークでは、仲間とのコミュニケーションによる一体感、安心感といった雰囲気の醸造だけでなく、目標とすることの明確化や、限られた時間、資源の中で何をやるべきか重要度を考え、リスクを考え、チームメンバーと合意しながら進んでいくというモノ作りプロセスの1手法、思想であるAgile(アジャイル)プロセスを体験する効果もあります。

慎重に綿密な計画を立ててから物事を進めようとする大人たちより、失敗しながらもどんどんマシュマロを高い位置へ上げていく幼稚園児の方が好成績を残す、というデータでも有名なワークですね。

デジタル技術を一切使わなかった第1回目でしたが、表現力も未だ十分でない子どもたちが互いに繋がりあう第一歩としては、順調なスタートだったと感じています。

今後も皆が一体感持って楽しめるような企画を考えて行きたいと思います。

あ、ちなみにマシュマロ・チャレンジの豪華賞品はマシュマロでした(笑)