6月のスタートからはや3ヶ月!様々なデジタル技術体験を重ねてきた子どもたちのプロジェクトがいよいよ始動です!

はじめに簡単にこれまでの振返りを行ったあと、改めてプロジェクトに取り組む意味や、この日のキックオフの位置づけを、参加する子どもたちと保護者、関係者で確認し合いました。

その後、子どもたちが選んだプロジェクトテーマの説明を行い、各チームのプロジェクト構想の報告です!4チームに別れた子どもたちが、とりあえずテンプレの項目を埋めた計画書ですが、それぞれのペースでプレゼンテーションを行いました。

マルクラ、浦クラ、うらプロ、チーム名がややこしくて最後までこの3チームは区別がつきませんでしたが(笑)

最初に本人財育成事業の主催者である、浦添市デジタルシティ推進室の知念室長から、子どもたち、保護者へこれからの時代に必要なスキル、人財像について熱いメッセージ

子どもたちは緊張しながらも限られた時間の中で、それぞれが舞台裏で事前に緊急ミーティングを持ったり、本番前に予行演習をしたり、登場時のポーズを決めたりと主体的で頼もしい姿を見せてくれました。

プレゼンテーションはリーダーを中心に各チームの構想を伝え、誰かが言葉に詰まったときには他のメンバーがサポートするなど、個性的ながら一体感ある素敵な姿を見せてくれました。

また、未来の浦添市の姿を描くチームのプレゼンでは、琉大の研究室に所属し微生物発電の研究を行っている、てるま君のプレゼンテーションもあり、環境に悪影響を与えないエネルギーの可能性についても学ぶ機会がありました。生き物への愛が溢れるてるま君の研究で得た知見が街づくりに活かされたら、そんな未来を担う子どもたちへの期待感溢れる時間でもありました。

各チームが発表したプロジェクト構想に対しては会場の保護者と運営関係者、そして他のチームから質問や提言がいくつもあり、メンバーにとっては改めて自分たちの構想を客観的に見つめ直す機会となり、また保護者、運営者も一体となって活動に関与していく気運にも繋がったのではと感じました。下に記載したものがその一部です。

  • 机上で学ぶだけではなく、現地を訪れ五感で体験することで得ることも実践して欲しい
  • 多くのアイデアから課題を絞り込み、効果ある施策を計画して欲しい
  • アイデアに挙がっていたゴリラの建物というのが気になって眠れそうもない
  • 浦添のキャラクターというアイデアがあるが、既存のものを活用するのか、新規で作成する構想なのか
  • Webサイト、AR、アニメ、どのような関連で制作するつもりか
  • 案にあった著名なアーティストと観光施策をどのように結びつけることを考えているのか
  • コロナ禍において、最も浦添の観光産業で課題となっていること、解決するべきことは何だと考えているか
  • 微生物発電の発表を行ったお兄ちゃんの自然を大切にしたいという気持ちがすごかった
  • 微生物発電を街づくりに活かす場合、台風など天候を考慮する必要性はないか
  • 海底都市案は環境に悪影響を与える可能性があると思うが、それはどう考えているか
  • 個性豊かたメンバーをまとめるリーダーの苦労はあるか
  • 市役所がゴジラになってあるくのはいかがなものか
  • 皆が仮に浦添市長になってひとつ何か建てるとしたらどんなものを建築するか

中でも印象的だったのは、観光協会を訪問してインタビューしたことで自身の中で新たに何か変わったことがあるか、という会場からの問いかけに対し、うらプロチームのりあんさんが「浦添を知らないことを知りました。」と答えていたシーンです。

身近なはずの街や地域のことを実はあまり知らなかった。長くその地に住む大人でもよくある気付きです。

「未来の浦添」や「浦添を知ってもらう」「街をよりよくする」といった、ボンヤリとした大きな問いに答えを見出していくこのチャレンジでは、まずは身近な体験や経験、起こっている事象と紐付けて自分ごととして現状を知り、取り組むべき解決可能な課題を明らかにしていくプロセスが必要です。対象となる事柄について、自身にどのような知識・スキルがあるのかを知り、これから必要なことは何かを考える、そんな第一歩が踏み出されたことを感じる、そんな答えでした。

参加者たちは、これから来年の3月までの半年間、時折体験ワークショップで新しい技術や知識に触れていきながら自分たちのプロジェクト活動を進めていきます。その活動内容を子どもたちの成長の様子と合わせて随時レポートしていきます。